ファーマーズマーケットディレクターの高橋潮です。今回もファーマーズマーケットについてお話しして生きたと思います。前述した通り、ファーマーズマーケットには、地域に根差した青空市です。しかし、そのメリットは、いったいなんでしょうか。今回は、「出店者」「消費者」「地域」の3つのプレイヤーにそれぞれ注目して、そのメリットに関してお伝えしたいと思います。
<目次>
1. 出店者のメリット
(1)地域固定客の獲得
(2)定期的な収入源の獲得
2. 消費者のメリット
(1)リアルな地域食材に触れる機会
(2)自分が信頼するものを購入しようとする思考
3. 地域のメリット
(1)地域経済活性化
(2)地域の憩いの場
4. まとめ
1. 出店者のメリット
(1)地元固定客の獲得
ファーマーズマーケットは、毎週行われるイベントです。そのため、出店者は出店し続ければ続けるほど、顔なじみのお客さんが増えてきます。
「今はどんなものがあるの?」
「今の時期はこれがお勧めだよ!」
といった会話を重ねることで、親しい間柄になってきます。お客様も徐々に足を運ぶ回数が増え、固定客、ゆくゆくはファン客となります。
そのような顧客の存在は、「このお客さんのために」と自分の商品を加工したりと更なる取り組みへのモチベーションとなります。
(2)地元固定客の獲得
ファーマーズマーケットは、毎週行われるイベントです。そのため、出店者は出店し続ければ続けるほど、顔なじみのお客さんが増えてきます。
「今はどんなものがあるの?」
「今の時期はこれがお勧めだよ!」
といった会話を重ねることで、親しい間柄になってきます。お客様も徐々に足を運ぶ回数が増え、固定客、ゆくゆくはファン客となります。
そのような顧客の存在は、「このお客さんのために」と自分の商品を加工したりと更なる取り組みへのモチベーションとなります。
2. 消費者のメリット
(1)リアルな地元食材に触れる機会
普段の買い物は、スーパーマーケットやコンビニという人が多いと思います。しかし、それらの場所に“地元”を感じさせるものはほとんどありません。最近、スーパーマーケットで直売所コーナーなども見ることができますが、初めて見る顔の生産者から自分たちの地域の生産者という認識を取るのは、難しいと思います。
ファーマーズマーケットでは、実際にそれをつくった生産者や加工者が出店します。そのため、「この人がつくったもの」という認識が取ることができ、自分たちの“地域”というものをより感じやすくなります。
(2)自分が信頼するものを購入しようという思考
ファーマーズマーケットの特徴の一つは、出店者と消費者が直接顔を合わせて販売する「対面販売」にあります。この対面販売により、出店者と消費者の間でコミュニケーションが生まれ、親しい関係性を作ることができます。
そのうちに、「この生産者から買いたい!」「パンを買うなら、ここのベーカリー!」など、自分だけの農家さん・自分だけのパン屋さんが出てきます。そうすることで、消費者自身の安心感と出店者への信頼を持つようになり、自分の信頼するところで買い物をしたいと思えるようになります。
3.地域のメリット
(1)地域経済の活性化
ファーマーズマーケットは、地元の出店者が集う場です。消費者はそこで食材を購入することを目的に来場してきます。また、出店者同士でもやりとりが行われます。加工品や飲食を提供する出店者は、マーケット内の食材を使って、自分たちの商品を提供します。なぜなら、その方が
「あそこの農家が作っている野菜を使って作ったんだよ」
という一種のブランディングになるからです。
このような出店者と消費者・出店者と出店者のやりとりが、地域のお金を動かし、地域経済を活性化させます。
実際に、全米で5本の指に入る「ポートランドファーマーズ」では、地域での経済効果が1億3000万円にもなるというレポートも出しています。
(2)地域の憩いの場
前述したように、ファーマーズマーケットは定期的に開催される地域のイベントです。毎週のようにいつもの出店者が店を出し、いつものお客さんがマーケットに買い物をしに来る。
「いつものあの人のところで買い物をしよう」
「今日は彼来ているかな?」
などマーケット内で出店者と消費者、消費者同士、出店者同士で密接な関係性を築くことができ、マーケット自体が地域の居場所になります。
4.まとめ
今まで「出店者」「消費者」「地域」の3つの視点からファーマーズマーケットのメリットをみてきました。ファーマーズマーケットの大きな特徴は、「継続」にあると思います。地域の人々が密接な関われる機会を継続し続けるからこそ、地域で安心感と信頼を得るのだと思います。
人との関わり方が重要視されるこれからの世の中だからこそ、ファーマーズマーケットは大きな役割を果たすのではないでしょうか。